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人知れず生きて、亡くなる猫たち

人知れず生きて、亡くなる猫たち

 

よれよれのガリガリの猫をみかけました。

少しごはんをあげ、食べました。

疥癬のようだったので薬をもらいに行き、翌日飲ませようとしたら、もう顔もあげられない状況になっていました。

そのまま病院に連れていき点滴して入院させました。

検査結果はエイズ白血病陽性、疥癬、痩せてて脱水。ひどいものでした。

結局この子は朝亡くなってしまいました。

野良猫の過酷さをもっと世間に知ってほしいと強く感じました。

あなたたちが捨てた猫はこんな風になってしまった、あなたが見てみないふりしたからこうなってしまった。

そう呟いた瞬間でした。

 先日、SNSでマンションに張り出された内容の記事をみました。

「子猫がマンションに居ついたため、処分しました」と。

もちろん、猫がいることで糞尿の問題、餌やりさんのマナーが悪ければ置き餌をし異臭がするかもしれません。

コンクリートだらけで糞尿が土に還らず、人の衛星上よくはありません。

では、消せば済む問題でしょうか?

自分に関係のないことだから、感情のある生き物がどうなっても問題ないのでしょうか?

張り紙を見て「あぁ、そうなんだ」と当たり前に受け取れば、それを見ている子供たちもきっとその感覚が当たり前になるでしょう。

迷惑だから消せばいいのだと。

相手の気持ちを思いやることも立場を想像することも出来なくなります。

これは猫の問題だけではないのだと思います。人の未来の問題です。

野良猫はほとんど眠れていないのだと聞きました。多くの野良猫は5年と生きられません。

食べ物がなかったり病気だったり睡眠不足だったり、外の世界は猫にとって過酷です。

この子のように最後を看取れる子は僅か。

人知れず生きて亡くなっていく子たちに少しでも安らげる場所を。空腹で苦しまず、お腹いっぱい食べさせてあげたい。

そんな子達を減らしたい。

この記事を見ている皆さんが実働でなくても、少しでも気に留めていただけたら嬉しいです。

 

 

外で暮らす子猫のこと

最近のご報告、第4弾!の前に、

ちょっと子猫についてお話を。

 

地域猫活動メインのピースキャットでも子猫の

お問い合わせが少なくありません。

 

「子猫」という春の季語が俳句で存在するくらい、

春と秋は繁殖期と言われ子猫が生まれやすい時期です。

問い合わせも子猫ラッシュ。

道を歩いているとミーミーと、か細く鳴く声を耳にするのではないでしょうか?

 

子猫にとって外の世界は危険がいっぱいです。

病気になったり他の動物に捕食されるリスクはとても高く、

親から何らかの理由で離れてしまうと、

ほとんどの子猫が死んでしまう可能性が高いです。

 

例えば子猫の天敵カラス。

子猫がカラスに襲われていたところを心優しい方が助けてくれ、

その後どうしたらいいか分からないという問い合わせが最近もいくつかありました。

残念ながらそのうち一匹は命は取り留めたものの、頭を突かれ脳の傷が深く、

後遺症を追ってしまった可能性があることがわかりました。

カラスは雑食なので他のものを食べて生きていくことも勿論できますが、

猫を襲うカラスが悪いのではなく、外で危険な目にあう子猫を減らすことが大切です。

 

最近のご報告、第3弾でもご紹介したチャイくんのように素敵な家族にめぐり逢える子はごく僅かだと思います。

また次の繁殖期はやってきます。

外で生まれた子猫たちが、一匹でも多く、温かな家族と寝床にめぐり逢えますように。